物は「所有」から「利用」の時代へ【保険コラム】18/11/2

=  Dr.ウエノの保険コラム =

≪ 物は「所有」から「利用」の時代へ ≫

2018年11月2日版

最近の「モノ」はレンタルが多くなりました。

身近なのは「自転車」。スマホで登録して好きな場所で借りて好きな場所に返す自転車は東京都内では見ない日がないほど使われています。

色々な「モノ」が、「所有」ら「利用」へ変化しています。

月額定額の衣料品レンタルサービスに乗り出す企業も相次いでいます。「服は買うから利用する時代になった」として、レナウンは月定額でスーツを貸す事業に本格参入すると発表しました。当該新サービス「着ルダケ」は月額4800~9800円で契約期間は6カ月から。4800円のプランの場合、春夏物と秋冬物のそれぞれ2着のスーツを利用できるというシステム。貸し出すスーツの定価は1着6万円前後。計4着を購入すると24万円かかる計算になりますが、同社のサービスでは年間6万円弱で利用できます。スーツやシャツ、ネクタイのコーディネートを提案するほか、手入れの相談にも応じてくれます。手入れの手間が省けるほか、着用しない時期に保管する場所も必要ないので便利ですよね。スーツは2年ごとに新品と交換し、使用済みのスーツはレナウンに返却するか、自分で買い取るかを選べるそうです。

レナウンの狙いは若年層など新たな顧客の取り込みと報じられていましたが、むしろ「おじさん」たちが使うと思いますね。クールビズなど仕事着のカジュアル化が進み、「スーツに数万円を出すのには抵抗がある」といった消費者も増えています。おじさんによっては、一体いつの型と思えるスーツを着用されている方も多いので、レンタルで常に最新の型のスーツが着ることが出来れば、お洒落なおじさんに変貌できるかもしれませんよ。

アパレル不況の原因となった在庫リスクや値下げ販売とも無縁となりますので、レンタルスーツは企業にとっても安定収入に繋がる画期的手法だと思います。

BAR&ウイスキー愛好家向け無料コミュニティアプリ「HIDEOUT CLUB」では、月額1,500円で、「HIDEOUT CLUB」編集部が厳選してBARで、毎日一杯無料のサービスを受けることができるというシステムをスタートさせています。「HIDEOUT CLUB」は、BARやウイスキーの愛好家向けアプリで、プレミアム会員に登録することで、このサービスを受けることができます。これだと気軽にBARに行きけますし、感じが良ければ常連客にもなってくれて店舗サイドから見ても良い取組と評価されています。

車もガリバーが高級車のレンタルをスタートさせました。高級車を「所有」するというステイタスは無くなり、「持つことなく利用する」という心理に人は大きく動いているのです。

「モノを買う動機」ではなく「モノを利用する動機」に焦点を当てるマーケティングが必要な時代になったのだと思います。

損害保険は確実に「所有するリスク」から「利用するリスク」に大きく変わります。

「モノ保険」ではない「人保険」の生命保険は一体どのように変化するのでしょうか。

「買うから使うへ」の消費の大変化を真面目に論議する必要があると思いますね。